欧文作品名読み者原作備考年掲載誌:

Golgo 13

Golgo 13
ごるごさーてぃーん
さいとう・たかを
SAITO Takao
ビックコミック
Big Comic
劇画界を牽引してきた作者が世界情勢をリアルに絡めて描き続けた不滅の作品。
An immortal work by the author who has been a leading figure in the world of gekiga, intertwining world affairs with realism.
manga?genre=cm101&page=1&sort=pubDateDesc&title=%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%82%B413&author=%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86%E3%83%BB%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%92
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このマンガのレビュー

個人的に特に好きなのが、ゴルゴが依頼を受けるシーンです。毎回、クライアントは緊張感を漂わせながら彼と接触し、依頼内容を伝えます。単なる契約の場面なのに、異様なまでの重圧が漂い、そこにゴルゴが一言二言発するだけで、場の空気が一変するのです。この「沈黙の説得力」は、ゴルゴ13というキャラクターを際立たせる要素の一つでしょう。ゴルゴがどんなに危険な状況でも冷静に依頼を受け、条件を淡々と確認する姿は、彼のプロフェッショナリズムを象徴しています。この場面は単なる物語の導入以上に、ゴルゴのキャラクタを形作る重要なピースとなっています。
さらに、この「待ち合わせ場所」も見逃せないユニークなポイントです。中でも船の上でのやり取りは、非日常感が際立ちます。特に海中から突然ゴルゴが現れるシーンは、真剣な場面でありながらもどこかシュールで、思わず笑ってしまうことがあります。この海中から突然ゴルゴが現れるパターンは実は何度かあり、むしろお約束のような面白さを感じさせるのも魅力の一つです。
このような「ありえないようでいて、ありえそうな」演出が『ゴルゴ13』の世界観を支え、作品に深みを与えています。依頼を受けるたびに新たなドラマが始まるという期待感、そしてその期待を裏切らない演出が、このマンガの魅力を何十年も支えている理由でしょう。

MUKAIYAMA Kazushi

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