王家の紋章 Crest of the Royal Family
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Crest of the Royal Family
おうけのもんしょう
月刊プリンセス
Monthly Princess
「ザ・昭和の少女漫画」が令和でもそのまま読者を惹きつけ続けているぶれない作品。
A quintessential *Showa* era shoujo manga that continues to captivate readers even in the *Reiwa* era, a timeless work that remains unwavering.
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このマンガのレビュー
エジプトのカイロ学園高等部に留学し、考古学を学んでいたアメリカ人の美しい少女キャロル。父親率いるチームが「王家の谷」において若き王の墓所を発掘した。墓所奥の部屋に安置されていた王の姉アイシスのミイラが蘇り、弟の墓所を荒らされた怒りからリード家を恨み、キャロルを紀元前約1200年の古代エジプトへ連れ去る。
そのシチュエーションは、ミイラやピラミッドのイメージから恐ろしく怪談めいた物語を想像した。これからキャロルはどうなってしまうのか、王家の「呪い」はとけるのだろうかと。
しかし読み進めると、この作品の煌めきを纏った細密に描かれた個性的な画風と、エジプトの衣装や装飾品の美しさ、聖典から抜け出した様な詩の重なり、少年王メンフィスとの出会いから恋に落ちていく様子、様々な戦いや苦難に立ち向かう姿に、読み手として釘付けにされ物語の中に飲み込まれていった。
ただのタイムスリップ劇ではない、エジプトを中心とした歴史が壮大に編み込まれたこの作品にしかない世界観。エジプトをここまで描き込んだ少女漫画を今まで読んだ事がなく、心に刻まれた。