欧文作品名読み者原作備考年掲載誌:

GIATRUS, THE FIRST MAN

GIATRUS, THE FIRST MAN
ぎゃーとるず
園山 俊二
SONOYAMA Syunji
週刊漫画サンデー
WeeklyShonen Sunday
続編として「はじめ人間ゴン」(『科学と学習』)「はじめ人間ギャートルズ」(『『小学一年生』 - 『小学五年生』)「くたばれギャートルズ」(『ビッグコミックオリジナル』)
架空の原始時代の日常マンガ。架空なのに、何もない草原なのに、家族愛に満ち溢れている。
A daily life manga set in a fictional prehistoric era. Despite being entirely imaginary and set in a vast, empty grassland, it overflows with the warmth of family love.
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このマンガのレビュー

園山俊二が描く世界は、大人向けと子ども向けの区別が希薄である。『週刊漫画サンデー』(実業之日本社)に連載された「ギャートルズ」(1965~1975年)はいわゆる「おとな漫画」であるが、並行して学研の学年誌『学習』『科学』に掲載された姉妹作品の「はじめ人間ゴン」(1966~1969年)は子ども向け作品であった。もちろん、性的な内容の有無などの違いはあるが、園山俊二にとってそれは些細なことである。そしてこのふたつの作品が融合し「はじめ人間ギャートルズ」として1974年からアニメ化されたのであった。大人が見えている世界も、子どもが見えている世界も元は同じであり、そのシンプルな古代世界を自分は描くだけ。園山俊二の作品にはそのような姿勢が見える。
他にも『週刊ポスト』(小学館)連載の「花の係長」(1969~1982年)と『週刊女性セブン』(小学館)の「気になるあの人」(1968~1980年)は、同じ夫婦の世界を男女それぞれ別の視点で描いた意欲的な作品である。「自分が思い描いた世界」は、別の見方でも矛盾なく成立する。これが当然としてわかっていても、実際にこうした手法がとれる作者はあまり多くない。園山俊二の業績は、思いのほか大きいのである。

IKEGAWA Yoshihiro

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